#16
 

ウェブ人材がアプリ事業で活躍するために抑えておきたいスキルセット

11月01日(金)開催の第16回目は、株式会社ベーシック アプリマーケティング事業部の有賀之和様に『ウェブ人材がアプリ事業で活躍するために抑えておきたいスキルセット』についてご講演いただきました。

Keywordアプリ事業

今やスマートフォンの用途そのものといっても過言でない「アプリ」。スマホにおいてはブラウザ経由のトラフィックを上回ったともいわれています。
もはやネットビジネスにおいて避けては通れない存在となりつつありますが、既存のウェブサイトとは異なる点も多々あります。
そんな領域にこれからチャレンジするにあたってどんなスキルが必要なのか?を両者を対比させながら明らかにしていただきます。

セミナーレポート


16回目のウェブマーケティング・リレーセミナーが2013年11月1日(金)19時に開催されました。今回の講師は株式会社ベーシックでアプリマーケティング事業担当をしている有賀之和様。

ウェブサービスからアプリ開発に軸足を移して来た経験から、アプリ事業で活躍するためのスキルセットについて語っていただきました。

まずは、事業紹介から。株式会社ベーシックは、アドネットワーク、ゲームアプリ開発、アプリビジネス支援という3つの事業領域があり、それぞれの知見を活かしたシナジー効果を生んでいます。

アドネットワークは無料のカジュアルゲームアプリに特化した広告配信プラットフォーム。ゲームフォーカスしているからこそ質の高いターゲティングユーザーを絞れるそうです。

ゲームアプリ開発では全10アプリで700万ダウンロードを記録。そのほとんどは、無料のカジュアルゲームなので課金モデル、プロモーションなどに工夫しながらビジネスモデルを構築しています。ゲーム以外では、価格情報比較投稿アプリや新着アプリ紹介などゲーム以外のアプリもラインナップがされています。

また、アプリの開発の一括見積もりをするアプリやアプリランキング&ASOチェックツールなど、アプリビジネス開発支援のビジネスも事業領域となっています。

ウェブからアプリへの本格的な移行が始まった

ウェブディレクション、ウェブマーケティングはそれなりのキャリアがあるけどアプリの経験はない人からすると、ネイティブゲームの競争が激し、ビジネスになりにくい印象があるアプリの世界の概況説明からセミナーはスタート。

2010年頃の「とりあえずアプリ」という状況から、2013年は完全ネイティブにシフト。スマホファーストによる既存サービスの置き換えが進んできていることを説明。2015年にはビジネスモデルがアプリで完結するようなカタチになると予測。そのため2014年という年はスマートフォンをビジネスとして考える人にとって良い準備の年になるとおっしゃいます。

その状況の中で、ウェブディレクター、マーケッター中心のキャリアでやってきた人がアプリ開発の事業企画、マーケティングで活躍するための視点をハイブリッド人材だと説明しています。

アプリ時代に求められる人材とは?

アプリの場合、プラットフォームが決まっているので、その中で展開するケースが多く、既存にあるもの中で「何を」作るのかばかりと考えてしまいがち。もっと長い視点で世の中に価値を与えるためには、「なに」という視点にとらわれず、「なぜ」という視点を持つべきだと説明します。

「なぜ」それを自分達がやるのか?自分達が成功する要因とは何かをしっかり考えていたのにアプリ開発では「何を」するのかばかりをついつい考えてしまいがちなのが危険であると指摘。

ウェブビジネスをやっている方がアプリビジネスで成功するためには「Why」を中心に据えて、「How」そして「What」があるカタチを考えることが重要になっていたのだから、それを同じように「なぜ」を中心に据えられる思考プロセスを持った人材こそがアプリ時代に求められるのだとおっしゃっていました。

大人気ゲーム「マッチに火をつけろ」の作り方

質疑応答では、「マッチに火をつけろ」というゲームの作り方についての質問が多数あり。400万DLまでのユーザーを獲得するための道筋を教えて欲しいという声が上がりました。

それに対して、ベースにあるのは、アプリの面白さ。そこをしっかりおさえた上で、レビューサイトや個人ブログで数多く取り上げられた。リリースした水曜日直後から取り上げられ、土日にダウンロードされるストーリーだったと説明しています。

ただし、リリース当時は瞬間的にダウンロードされるとランキングが上がる仕組みで、カジュアルゲーム系には有利に働いたのであり、比較のロジックが変わっている今はレビューやランキングの使い方は課題であると指摘しています。

座談会では企画書についての説明も

座談会でもアプリの企画についての内容で盛り上がります。「マッチに火をつけろ」は、アプリに関しては何も分からない状態でビールを飲みながら企画を練っていた時に思いついたそうです。最初はマッチ売りの少女がテーマでマッチが着いている間に夢を見るといったアイデアだったものが、マッチに火を付けるシーンにフォーカスして、あのカタチになったというエピソードが披露されました。

他にも、人材獲得の話や海外でアプリを売り込む方法、さらにはログの取得方法など、人事からマーケティング、技術話まで突っ込んだ内容が展開されました。


開催概要

日時 2013/11/1 (金) 19:00-21:40
場所 コーチ・ホール (千代田区九段南2-1-30イタリア文化会館 3階)

講師紹介

講師

株式会社ベーシック アプリマーケティング事業部
有賀之和 様

有賀之和 (ありがゆきかず) アスキー、ライブドア、楽天、ベンチャー企業立ち上げ等を経て2011年7月株式会社ベーシックに入社し、現在は執行役員として、アプリマーケティング事業部にてスマートフォン関連サービスを担当。 2012年8月にリリースしたアプリ「マッチに火をつけろ」はiOS/Android合計で400万ダウンロードを記録。

対談のお相手 / 次回講師

株式会社Ptmind COO
安藤高志 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様