#19
 

二次受け企業からの脱却・Ruby+アジャイル開発を活用した今後の取り組み

4月18日(金)開催の第19回目は、株式会社アールラーニングの庄司貢一郎様に『二次受け企業からの脱却・Ruby+アジャイル開発を活用した今後の取り組み』についてご講演いただきました。

KeywordRuby+アジャイル開発

  • なぜRuby+アジャイル開発に特化したか?
  • どうやって実績を作ったか?
  • 今後の方向性は?

同業他社が多いIT業界(システムインテグレーションサービス全般)の中でどの様に差別化をし、実績を作ってきたか。Ruby+アジャイル開発とはどういった手法なのか、差別化からどうやって新しい事業を組み立てて行くか、についてお話いただきます。

セミナーレポート


19回目のウェブマーケティングリレーセミナーは、4月18日(金)に開催しました。
株式会社アールラーニングの庄司貢一郎様を講師にお迎えし、『二次受け企業からの脱却・Ruby+アジャイル開発を活用した今後の取り組み』をテーマにセミナーを開催しました。

庄司氏は、20代前半と後半をエンジニアとしてキャリアを積み、飲食や営業で管理職を経験。28歳でITベンチャーに転職。その後32歳で転職をされ、現在に至っています。テーマにあるように、IT業界の下請け構造である二次請け、あるいは三次請けのポジションからどのように一次請けへと変えていったのかがテーマ。いつものウェブマーケティングとは一味違った内容です。
会社のステージを上げたい、実績を作ることの参考になれば嬉しいとのこと。

株式会社アールラーニンングは、エンジニアが中心の会社。脱却のきっかけであり、武器となったのがRubyとアジャイル開発でした。企業のステージを上げるためには技術力+αでどうにかするしかないと考えた庄司氏は、Ruby+アジャイル開発に特化したそうです。

セミナーではRubyとアジャイル開発について、概要を説明。ご自身は技術にはあまり詳しくないと言いながら同社のエンジニアが作成した資料でプレゼンしていただきましたが、すっきり整理されていて分かりやすい内容でした。

Rubyで行こうと決めた2007年

会社の方向を定めても、実際にRubyやアジャイル開発の経験者がいるわけではありませんでした。
「最小費用でどうしたらいいのか?」を考えた結果、Ruby業界で実績のある社長とコネクションを作ったそうです。当時、Rubyの本を出すなど業界で有名だった方と急接近。ノウハウを教えてもらったそう。

さらに、社長が自らプロジェクトマネージャーになって社内プロジェクトを立ち上げ。
エンジニア数名で企業内の活発化ツールを自社開発し、2008年に立ち上げ。ここで携わったエンジニアがRubyとアジャイル開発の経験を積んだそうです。その頃には、Rubyエンジニアの会社と業務提携契約を締結。社員教育、システム開発の共同受注、ウェブサービスの共同開発体制を構築。本格的な受注体制を作っていきます。

2008年の秋にはグループウェア開発に企画から参加。マックス15名のチームを構成して、2009年秋にリリース。この開発でもアジャイルとRubyOnRailsの開発経験を積むことができたそうです。こうした方法によってかかったコストは社内開発における人件費程度。費用を最小にしながらも会社をアジャイルとRubyにシフトさせていったそうです。

2009年にはRubyアソシエーション認定システムインテグレーターの資格を取得。当時は全国で4社目でした。ここも費用はさほどかけることなく、広報効果を得られたそうです。

2010年以降からは、自社アプリ開発でリリース。ここには費用が数百万円をかかりましたが、多数のウェブメディアに記事が掲載され、アールラーニングの技術力を披露できたそう。

さらにメディアとの協業をすすめ、2010年には@ITと共同でRail認定試験を立ち上げ。Ruby業界においてプレゼンスを発揮するために、スポンサーやリリースを出すなど、さまざまな取り組みに挑戦していきました。他にもRubyの聖地である島根県と提携、Rubyに特化している経営者の会を開催。

こういったステップごとにかかったコスト感をセミナー限定で公開。
最小費用というキーワードで、いかにRubyの実績を出していったのかを詳しく説明してくださいました。限られた資本の中で実績を出し、二次受け、三次受けから出て行くためには、小さなことでもさまざま施策を積み重ねていくしかないとおっしゃっていました。

セミナーの最後は、新しいビジネスモデルである「ITお助け隊」についてのプレゼンテーション。これは、ITが分かる人が社内にいると専任採用すると困るという企業向けに、週1日などの少ないコストでサポートするビジネス。社内教育も範囲だそうです。売り上げ管理システムの企画や開発などでITの知識がある社員のお客様を支援しているなど事例も紹介していただきました。

存在意義を軸に目先の利益ではなく、両者の成功をチーム目標としビジネスを考える!をビジョンとしていくそうです。

質問コーナー、座談会でも活発な質問が

質問コーナーでは、社内教育システムやお客様との信頼関係をどうやって作るのか?アジャイル開発の見積もりの作り方など、活発な質疑応答がありました。

座談会では、次回のウェブマーケティング・リレーセミナーで登壇する株式会社ループス・コミュニケーションズの代表取締役 斉藤徹様が登場。サイバーエージェントの小川卓様が司会を務めました。

それぞれの自己紹介の後は、起業の苦労話からスタート。ビジネスを成長させるためには、お客様と本音で話すことが大切であり、その会話の中からビジネスが生まれるということを話し合いました。


開催概要

日時 2014/4/18 (金) 19:00-21:40
場所 コーチ・ホール (千代田区九段南2-1-30イタリア文化会館 3階)

講師紹介

講師

株式会社アールラーニング 代表取締役
庄司 貢一郎 様

庄司 貢一郎(しょうじ こういちろう) 大手メーカにエンジニアで入社、転職後、ベンチャー企業でサービス、営業、管理、役員を経験し2002年に起業。今期12期目を向かえたITベンチャー・株式会社アールラーニングの代表取締役。

対談のお相手 / 次回講師

株式会社ループス・コミュニケーションズ 代表取締役
斉藤 徹 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様