#22
 

UX戦略は未来を拓く:その視点とアプローチについて

9月19日(金)開催の第22回目は、
Webアナリスト 若狹 修 様にご登壇いただき、
『UX戦略は未来を拓く:その視点とアプローチについて』というテーマでご講演いただきました。

KeywordUX戦略

  • 1. UXデザインとは?
  • 2. UXとアナリティクスの必然性
  • 3. グロースハックとシビックハックの関係
  • 4. 日本の”もの”づくりによる着想
  • 5. 実践事例と海外事例の紹介
  • 6. UX戦略の点と線
  • 7. おわりに

※内容は一部変更される可能性があります

セミナーレポート


22回目のウェブマーケティングリレーセミナーを9月19日(金)に実施いたしました。
テーマは「UX戦略は未来を拓く:その視点とアプローチについて」。Code for Japanフェローとして自治体のITプロジェクトに参画している若狹修様をお迎えしてのセミナーです。

なぜUXデザインが必要になるのか?

まずは、セミナーの背景の説明からスタート。UXデザインでの成功事例やそれに注力する企業が増えている一方で、なぜ、UXが必要なのか、どのようにビジネスに活用する方法が分からない企業も多いそう。

今回のセミナーでは、この悩みを解決するために、UX関連の考え方や事例を紹介し、疑問や不安を軽減させたいとのこと。UXはビジネスに必然であると考えて、実践する機会を増やしていただきたいと抱負を語られました。

そもそもウェブアナリストの若狹さんが、なぜUXデザインをテーマにしているのかと言えば、オムニチャネル化が進む中で、ウェブに紐づく行動を考える必要性が出てきているから。サイト以外の行動や心理を分析できるウェブアナリストだからこそ、UXを分析できるというわけです。

UX戦略とはビジネス戦略にUXデザインを導入すること

セミナーの内容は以下のように進んでいきました。

  • UX戦略とは?
  • UXとアナリティクスの必然性
  • 事例A:ユーザーテストの活用と効能
  • 事例B:ペルソナ設定からアジャイル開発へ

まずは、UXとUIの違いについて。有名なUIとUXの違いを説明する自転車の絵を紹介。UIは自転車のハンドルやブレーキ、ペダルのデザインのこと。それに対比して、UXは自転車に乗ることだと説明。つまり、UXはユーザーの接点によって体験が生まれることであると分かりやすく解説していただきました。

UXデザインをするのは、サービスとユーザーの接点による「体験」をより良くするための解決方法を提示すること。UXデザインはビジネス戦略に導入されるべき事柄だと語られました。

UXとアナリティクスの必然性については、ECサイトを例に挙げて解説。情報収集から購買までの行動における心理を分類し、情報機能、行動機能、コンバージョン機能などのように、それらを分析できる状態に落とし込むことがUXデザインにおいて大切なのだそうです。

若狹さんの豊富な経験を盛り込んだ事例紹介

実際にUXデザインを実践していくケーススタディも展開。例えば、ユーザーテストの活用と効能についてでは、リモート型やテストラボ型などの種類や手法などを紹介した上で、コストメリットや効率の良さからリモート型のユーザーテストを推奨していました。

ペルソナの設定、それを元にしたアジャイル開発の事例でも、若狹さんが自身で体験した自治体プロジェクトを例にプロジェクトマネジメントの手法からペルソナ分析の具体的な事例までを紹介していただきました。

最後にUX戦略とはUXデザインによってビジネス戦略を導くことであると強調。UXデザインにアナリティクスを併用・補完することでビジネス戦略に役立てることができるし、リーンUXにおいてもウェブ解析の手法が含まれており、それはつなぎ役として機能する。つまり、「アナリティクスはUX向上の要となる」と締め括られました。

実体験から出るUX構築の成功体験や失敗体験を語り合う

質問コーナーでも、デバイスの選択肢が広がる中でどのデバイス向けにすればよいのか? といった具体的な質問が上がっていました。

座談会は、小川様とデータマーケターの内野明彦様も加わり、アクセス解析ツールの限界、それぞれの立場からソーシャルゲームやECサイトからのUX構築の難しさや成功事例、失敗体験などをテーマに語り合いました。

それぞれの経験からかなり具体的に踏み込んだ内容で、UXについて語り合い参加者も多いにうなずく場面もありました。


開催概要

日時 2014/9/19 (金) 19:00-21:40
場所 コーチ・ホール (千代田区九段南2-1-30イタリア文化会館 3階)

講師紹介

講師

Webアナリスト
若狹 修 様

若狹 修 (わかさ しゅう) 1980年生まれ、広島県出身。Web業界にてサイト設計から運用まで、幅広くディレクション業務に携わったあと、アナリティクスを軸としたKPI設計、マーケティング施策、コンテンツ改善のコンサルティングに従事。現在、原点である人間工学を基に、ユーザ調査など様々な分野のアプローチを相互補完的に活かした研究と提案を行なっている。 ITmedia マーケティング「WebアナリストのUX戦略思考」連載中、UXAnalytics Lab 運営、Code for Japan フェロー、芸術工学修士(九州大学)。

対談のお相手 / 次回講師

データマーケター
内野 明彦 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様