#27
 

2015年はスマートフォン×ブランディング施策が本格化、新しいデジタル戦略への挑戦

7月17日(金)開催の第27回目は、
スマートフォン、タブレット端末で若い年齢層を中心に利用者が急増しているキュレーションサービス。
その中でも躍進を続けている「Antenna(アンテナ)」を運営されている株式会社グライダーアソシエイツのCOO 荒川 徹 様にご登壇いただき、
スマートフォンを使ったブランディング施策についてご講演いただきました。

Keywordキュレーションサービス

消費者のお気に入りメディアがスマートフォンへシフトするなど、メディア接触状況が大きく変化しており、若年層においてもスマートフォン利用が加速し、情報収集の手法も変化しています。
その結果、様々な企業において、マスプロモーションに加えて、スマートフォンを活用する形で企業プロモーション、マーケティング施策が大きな変革を遂げています。
本セミナーでは、若年層のメディア接触動向の変化から利用が増加するスマートフォン×キュレーションサービスの最新動向、スマートフォン広告の最新動向・概況ををAntennaの事例とともに解説いたします。

  • 若年層のメディア接触動向はどうなっているのか?スマートフォンの利用実態は?
  • コンテンツの流通、若年層の情報消化にどんな変化?スマートフォン×キュレーション各社の広告動向
  • マーケッターの挑戦 -Antenna Case Study(宣伝会議連載事例を参照)-

セミナーレポート


27回目のWebマーケティング・リレーセミナーのテーマはスマートフォン時代のブランディング。講師としてお迎えしたのは、あのキュレーションメディア「Antenna(アンテナ)」を運営している株式会社グライダーアソシエイツのCOO荒川徹様。スマートフォンを使ったブランディング施策について、さまざまなデータと事例から語っていただきました。

データから見るスマートフォン時代

今回はスライド資料を配布せずに、参加者のみなさんが画面に集中する形式。セミナーのスタートは、スマートフォンの普及率とメディア接触率の変化について語ります。すでに、国内のスマートフォン所有率は、60%を超えており、高校生、大学生に関してはほぼ100%と言って良い状況になっています。さらに、小学生も40%程度の保有率。一方、中高年層でも普及率が向上すると予想されています。

その状況の中で、20代の男性女性はスマートフォンとの接触時間が長くなっていることを数字を使って説明。さらに、テレビ、新聞、雑誌などの各メディアへの接触の仕方が確実に変化していることを指摘しました。

一方で、20代男性が10年間における興味分野がどのように推移しているかを見ると、スポーツ、音楽、食べ物、映画や演劇、ファッションなど10年間この順位は同じ。女性も変わっていないという状況があります。

豊富なデータから分かることは、情報を収集するメディアが変わっているが、知りたいことは変わらない。大きく変化したのは、メディア接触、情報収集の仕方であると結論付けました。さらに、スマートフォンの利用実態調査のデータを元に、スマートフォンがどのように利用されているかを分析。雑誌・新聞、パソコン、スマートフォンごとに情報の消化方法が異なっていることを指摘しました。

そこからスマートフォンに求められる情報の消化方法は、

「要約」「スキマ時間」「シーン/コト検索」

である。この方法と合致したのがキュレーションメディアであり、情報収集の手段がスマホにシフトする中で、無駄な情報がなく、資格的に分かりやすいところが若い世代に浸透した理由であると説明しました。そこから、国内で成長するキュレーションサービスの位置付けやさまざまなキュレーションサービスのポジションを紹介しました。

その中で、スマートフォンメディアにおける広告は、画像とテキストのみから動画などへと表現力が広がり、量(効率)ではなく質(共感)を呼ぶ方法を模索するようになったそうです。量的広告と質的広告の考え方の違いを説明し、セミナー後半の具体的な事例につなげていきます。

スマートフォン時代のブランディング広告


後半は、実際の広告の事例を紹介しながら、ブランディング戦略を分析していきます。

「case1 レクサスの場合」

感度の高いユーザーにしっかり届けたいという目的から美しい動画を使って世界観を表現。レクサスの動画戦略について解説しました。さらに、ウェブ施策ではレクサスを所有する世界観を繰り返し伝えることでユーザーを育てていくという手法を解説しました。

「case2 KOSEの場合」

KOSEの場合、電車内で動画を流しているだけだった広告素材を、アンテナを使って動画と記事とウェブページを全国一斉配信という手法に変えたことで、アクセス数が劇的に伸びました。同じ素材を使いながらも、情報の伝達方法を工夫するだけで広告効果が上がったというケースでした。

「case3 日清食品の場合」

この場合は、錦織選手をキーワードに、その人柄や人生観などを伝える大規模な動画広告を展開。スペシャル動画をアンテナで配信したところ、ダントツのタップ率とシェア数を記録。さらに、話題になったことをニュースとしてキュレーションすることでさらに情報は拡散する効果を生んだそうです。

このように、スマートフォンを使ったブランディングにはいろいろな挑戦が始まっていることを説明しました。

求められることは、「顧客を育てること」。既存プロモーションと連動しながらも、情報の流通方法を考え、利用を拡大させること。これらをどう実現していくかが課題となると語りました。

座談会ではこれからのキュレーションメディアについても語り合う

座談会は、次回のリレーセミナーに登壇いただく株式会社オムニバスの山本様、モデレーターの小川様との鼎談。キュレーションメディアをメーカーの商品開発に行かせないか?さらには新しい広告モデルなど、アンテナが今後、挑戦していきたい分野などについても語り合いました。

山本様が加わっていることもあり、トピックは動画の話にも。動画配信サイトが増えることでさらに動画広告が当たり前になっていく中でのブランディング施策について話し合いました。

会場からの質問は、アンテナがプラットフォーマーとしてライバルにしているとことは?とか、キュレーションメディアの功罪についてなどコアな質問がやり取りされました。講師の方に直接質問できるのは、セミナー参加者の特権ですので、ぜひ会場にいらしゃってください。

次回は、動画広告について。山本様が講師となって、オンライン動画の市場規模や仕組み、コンテンツ制作の話などについて講義する予定です。お楽しみに!


開催概要

日時 2015/7/17 (金) 19:00-21:40
場所 コーチ・ホール (千代田区九段南2-1-30イタリア文化会館 3階)

講師紹介

講師

株式会社グライダーアソシエイツ COO
荒川 徹 様

荒川 徹(あらかわ とおる) 早稲田大学大学院商学研究科修了。2007年株式会社マクロミルへ入社、事業会社リサーチ営業担当を6年経験。その後、同社経営戦略室で北米事業担当、セルフアンケートツールQuestant事業開発責任者を担当。2014年に株式会社グライダーに入社。同年4月に同社取締役に就任。Antennaのセールス、プロモーション施策、各種アライアンスを担当。

対談のお相手 / 次回講師

株式会社オムニバス 代表取締役 CEO
山本 章悟 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様