#28
 

動き出したオンライン動画の今

9月10日(木)開催の第28回目は、 日本におけるオンライン動画広告のパイオニアともいえる、株式会社オムニバス 代表取締役CEO 山本 章悟 様にご登壇いただき、『動き出したオンライン動画の今』というテーマでご講演いただきました。

Keywordオンライン動画広告

米国では何年も前から主流となってきた動画広告ですが、日本でもスマートフォンの普及に伴い動画広告を閲覧する機会がこの数年で一気に増えてきました。
本セミナーでは、ついに日本でも本格的に動き出したオンライン動画について様々な角度から切り込みました。

  • オンライン動画広告の市場感
  • オンライン動画広告の種類と仕組み
  • オンライン動画広告における事例
  • オンライン動画コンテンツ概要
  • オンライン動画コンテンツの種類
  • Youtubeの提唱する3H 戦略とは?
  • カンヌ広告祭から見る動画コンテンツ最新潮流

セミナーレポート


28回目のウェブマーケティングリレーセミナーは「動き出したオンライン動画の今」と題して、株式会社オムニバス代表取締役CEOである山本章悟様を講師にお迎えして開催いたしました。

最近ではスマートフォンやタブレットなどで動画コンテンツを見る人が増え、広告も画像やテキストから動画へと広がりを見せています。この動画広告というマーケットを牽引している同社の山本様がオンライン動画広告市場について解説していただきました。

創業時はアドテクノロジーを専業にしていたオムニバスですが、「どんな人に、何を見せるのか?」を軸に事業を変遷させ、2013年から動画広告を配信し始めたそうです。インターネット広告費が初の一兆円を超える中で、雑誌や新聞などの広告費が流れ込んできていると解説。メディアとの接触時間がネットにシフトする中で、テレビの広告費もインターネット動画広告に流れて来ていると言います。

その市場規模は2015年で40億円、2016年は580億円、2018年には820億円、1000億円を超えるのではないかという予測もあると指摘。オムニバスでは累計500本ほどの動画広告を作成し、その配信数は三億五千万ストリームにも登ると言います。

オンライン動画広告に必要なのはリーチとメジャーメント

急速に伸びている動画広告ですが、問題点も指摘。それは、動画広告の指標を計ることだと言います。動画を見て、どんなアクションをしたのかを計測し、KPIを設定するなど、これまでのインターネット広告にある定量的な指標モデルを作り上げることが、今後の成長のために必要になってくると述べました。

さて、概要のあとは、個別の事例説明。生命保険会社の事例では、テキスト広告から動画広告に変えたことでどんなアクセス増えたか? など分析に使ったソリューションまで説明していただきました。他にも、コンピュータのオンライン販売や金融会社などの事例を紹介。動画広告が高い効果を得たのは、ターゲットを絞ったオーディエンス広告だとのことでした。

動画広告にも面白いコンテンツが求められる

ユーザーは広告に飽きている中で、広告をコンテンツとして作って面白く見てもらうことができるのではないかと山本さんは分析します。
ユーザーが消費できる情報量が限られている中で、オーディエンスをターゲティグしつつ、かつ、面白いコンテンツが求められているそうです。
さらに、動画コンテンツと動画広告のポジションについて解説。動画広告はメディアを買えるので、流通量は確保できるが刺さるのが浅いというポジション。動画コンテンツは深く刺さるかもしれないが、PRの資金力が必要になってきます。しかし、動画コンテンツが面白ければ、口コミで広がることも可能。逆に動画広告が面白くないと、広がりもせず、クライアントの印象を悪くする可能性もあると指摘しました。
動画活用の目指すべき姿とは、クライアントごとにどんな種類のコンテンツを作るのか? どんな行動に対してアピールするのか分析することが大切だと述べました。
セミナーの後半はカンヌ広告祭の受賞作品を上映。世界の動画広告のトレンドについて様々な事例を交えて説明していただきました。

最後の質問コーナーでは、業種別内訳についての質問や動画広告が受け入れやすい業界についての質問。それに対しては、偏りはないが外資系企業はすでの本国で実践しているので受け入れやすいと答えていました。他にも、業界ごとの動画広告との親和性や動画広告の適切な長さなどについての質問が買わされました。
金融、生命保険、フィットネス、女性の育毛剤など

動画広告も改善を重ねる時代に

恒例の鼎談は、モデレーターの小川さんに加えて、次回のセミナー講師を務めるKaizen Platform, Inc. Head of Customer Successの鬼石真裕様が参加。アメリカでの動画広告の市場規模、普及感、コンテンツの中身などについて語り合いました。

鬼石様からは、動画を見た後にアクションさせることの領域において、どういう状況なのか? そのノウハウがどこまでコード化されているのか? など、動画広告を改善する気満々の質問を次々と投げかけていました。

それに対しては、動画の中で行動を起こさせ、コンバージョンを測定する方法についてまだ、実現できていないのが日本の動画広告の現状であると報告。これからの問題点が浮かび上がりました。

他にも、オムニバスの配信量やコンテンツ制作の細かいノウハウなどについて突っ込んだ質問も。なかなかここで書けないのが残念です。

次回のウェブマーケティングリレーセミナーは、11月19日木曜日に実施予定。会場でしか聞けない話しも盛りだくさん。講師に直接質問できる機会もあるので、ぜひご参加ください。


開催概要

日時 2015/9/10 (木) 19:00-21:40
場所 イタリア文化会館 3階 コーチ・ホール

講師紹介

講師

株式会社オムニバス 代表取締役CEO
山本 章悟 様

山本 章悟(やまもと しょうご) 2004年関西外国語大学卒業後、バリュークリックジャパン入社。アドネットワークのセールスを担当。その後クラリアジャパンにて、国内での市場開拓におけるマーケティング活動を行う。2008年オムニバスを設立。アドネットワーク、オーディエンスターゲティング事業を中心に国内市場の近代化を推進する。

対談のお相手 / 次回講師

Kaizen Platform, Inc. Head of Customer Success
鬼石 真裕 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様