#29
 

コンバージョンレートを上げるWebのグロースハック事例と最新動向

2016年1月21日(木)開催の第29回目は、短時間で効率的にWebサイトの改善や企業の成長をサポートする Kaizen Platform, Inc.の鬼石 真裕にご登壇いただき、『コンバージョンレートを上げるWebのグロースハック事例と最新動向』というテーマでご講演いただきました。

Keywordグロースハック

主催・司会 原田(左)、Kaizen Platform, Inc. 鬼石様(中央)、株式会社 UNCOVER TRUTH 小畑様(右)

主催・司会 原田(左)、Kaizen Platform, Inc. 鬼石様(中央)、株式会社 UNCOVER TRUTH 小畑様(右)


Webマーケティング業界で注目のグロースハック。企業・サービスを成長させるという「グロースハック」とは、いったい何なのか?
本セミナーでは、Webのグロースハック事例と最新動向について、ご講演いただきました。

  • UIデザイングロースハックの定義
  • グロースハックの基礎
  • グロースハック事例と傾向(過去の勝ちパターン・実績など)
  • マーケティングROIを上げる継続的な改善体制の作り方

セミナーレポート


29回目となるWebマーケティングリレーセミナーですが、
今回は、Kaizen Platformの鬼石様を講師にお迎えして「コンバージョンレートを上げるWebのグロースハック事例と最新動向」というタイトルで開催いたしました。

最近の注目ワードでもある「グロースハック」。
これによってどのように企業やウェブサービスが成長するのでしょうか?
今回のセミナーでは深く解説していただきました。

まずは、Kaizen Platformという企業の紹介からスタート。

アメリカで登記されているそうで、累計150社のクライアントを持ち、外部クリエイターネットワークによりクリエイターたちの集合知を集結させ、専門のカイゼンチームによる最適な改善を実現するのがKaizen Platformの目的。

100社100様の改善の方法がある中で、独自のナレッジを蓄積してきたことで成功へと導いているのだそう。
Kaizen Platformは独自のツールを持っているので、そのあたりも解説。
コンバージョンのシミュレーションができるROIダッシュボード機能や業種、対象ページ、ゴール種別でベストプラクティスを検索できるOfferPortalなどを紹介していただきました。

会社説明の後は、今回のセミナーの内容紹介へ。

1 継続的「カイゼン」が重要な2つの理由
2 グロースハックのポイント
3 事例紹介 100本ノック
4 継続的なカイゼン体制の作り方

という内容で、時間内ですべて説明できるか分からないとしながらも、会場のリアクションを求めつつスピーディに展開していきます。

グロースハックのポイントは?

グロースハックの解説をする中でも熱を込めて説明していただいたのは、その具体的な手法。
CVRなどのパフォーマンスを上げるためには、

  • レイアウト
  • アイキャッチ画像
  • コピー
  • アクション動線を変える

といった要素が必要であり、それぞれについて詳しく解説していただきました。
また、スマートフォンにおけるグロースハックポイントの違いについては
以下の3つのポイントを掲げました。

  • Simple!Simple!
  • 足し算よりより引き算
  • 届く範囲と押しやすさを考える

このあたりの解説は「今すぐ役立つ」改善へのアクションとして
とても興味深い内容となりました。

カイゼンの事例を大量のケーススタディで紹介


グロースハックの概要の後は、大量のABテストの事例を紹介。
数種類のバナーを見せながら、それぞれの数値を披露。
それぞれの改善ポイントを紹介していきます。

前述のシンプルさや、デザインを引き算することでクリックして欲しい要素を際立たせるなどの改善が効果的に実践されていることを示していました。
日々、バナーを制作する中でA/Bテストを繰り返し、そこから成功する要因を分析することでグロースハックにつながっていくことがよく伝わってきました。

テクニック論の後は、グロースハックを実現する組織の作り方にテーマが移りました。
導入期、専任期、拡大期において組織や評価制度、そして考え方をどう変えていくべきかについて論じました。

1時間ほどの間に濃密な改善に対する考え方から具体的な方法論までを詰め込んだ内容。
質問コーナーでは、Kaizen Platformのツールについてや改善を根付かせるための組織の作り方など、たくさんの質問が出ていました。

改善には組織作りが大切


セミナーの最後は定例となっている対談。
小川様を司会に迎え、次回のセミナー講師を担当される 株式会社 UNCOVER TRUTH COO
小畑 陽一 様が参加。

結果が出なかったケースについての議論からスタート。
失敗してしまう原因としては、費用対効果がどうしてもミートしないケースがあるそうです。
あるいは、導入したとしてもそれを続けることが予想以上に大変で、クライアントが息切れしてしまうことも。
それに対して、鬼石様は組織をコミットさせるための働きかけについて語りました。

小畑様も解析による改善を根付かせるための苦労話について言及。
経営層と現場での予算感のギャップや解析を趣味にしてしまうクライアントの担当など、苦心していることはたくさんあるようでした。

クライアントに対して働きかけ、改善というゴールを実現する組織を作ることについて深く掘り下げたお話しとなりました。

さらに、A/Bテストによってグロースハックすることと、サイトリニューアルの意味もテーマに上がります。
それにはこれまでに改善で培ってきたノウハウを活かすことが重要で、知見を無視したリニューアルは意味がないと鬼石様は説明しました。

最後はここ数年で改善という概念が変わってきたことについて語り合います。

ウェブ担当者の中に改善を考える人が増えてきて業界も広がってきているそうです。
今では不動産業界なども入ってきており、拡大はさらに進むのではないかと予想。
これから改善する対象を増やしていきたいとのこと。
サイトの改善なくしてウェブサイトは生き残れない、人も予算も割かれていくべきだというお話で締めくくられました。

注目のワード「グロースハック」をテーマにお送りしたWebマーケティング・リレーセミナー。
Webサイトの継続的な改善を通じた、企業の収益向上等を実感することができたのではないでしょうか。

次回のウェブマーケティングリレーセミナーは、2016年3月17日木曜日に開催予定。
株式会社 UNCOVER TRUTH COO 小畑様にご登壇いただきます。
詳しい内容は近日公開。ご期待ください。


開催概要

日時 2016/1/21 (木) 19:00-21:40
場所 イタリア文化会館 3階 コーチ・ホール

講師紹介

講師

Kaizen Platform, Inc. Head of Customer Success
鬼石 真裕 様

鬼石 真裕(おにいし まさひろ) リクルート、グリーなどで企画、営業、事業責任者を歴任。Kaizen Platformでは、100社を超えるクライアント支援をするCustomer Successとグロースハッカーネットワークの責任者を兼任。2014年には、福岡市との提携も主導した。オンライン学習サイト「schoo」の講師として、歴代ギネス受講者数記録を持つ。

対談のお相手 / 次回講師

株式会社 UNCOVER TRUTH COO
小畑 陽一 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様