#33
 

地方教育から生まれた、日本最大級のバナー・LP制作プラットフフォーム〜クリエイティブ軸から見たWebマーケティング論〜

第33回目は「クリエイティブ・マネジメント」がテーマ。日本最大級のバナー・LP制作プラットフフォームはどのようにして生まれたのか?クリエイターの教育はいかにして行われているのか?クリエイティブの軸から見たWebマーケティング論について、株式会社クリエイターズマッチ 代表取締役社長 呉 京樹 様にご登壇頂きます。

お申し込みを締め切らせて頂きました。

Keywordクリエイティブ・マネジメント

第33回目のセミナーは、株式会社クリエーターズ・マッチ代表取締役の呉京樹様。数多くのフリーランスのデザイナーとの協業の元に生まれた日本最大級のバナー・LP制作プラットフォームは、いかに誕生したのか。そして、顧客の満足を得るためのクリエーター教育はどうしているのかを語っていただきました。テーマは、「クリエイティブマネージメント」。


      (左から) モデレータ 小川様、株式会社クリエイターズマッチ 代表取締役社長 呉 京樹様、
  法政大学キャリアデザイン学部准教授 田中 研之輔様、主催・司会 原田、主催・司会 原田

 (左から) モデレータ 小川様、株式会社クリエイターズマッチ 代表取締役社長 呉 京樹様、 法政大学キャリアデザイン学部准教授 田中 研之輔様、主催・司会 原田

セミナーレポート

まずは、ご自身の経歴から語っていただきました。バラエティーに富んだ経歴の中にクリエーターズ・マッチが生まれた種があったのです。
神戸生まれの呉様は、料理人など20を超える職を経験します。その根底にあったのはモノづくりで人を喜ばせたいということ。デジタルハリウッドを卒業してバイオハザードの開発に携わることでデジタルクリエイティブ業界に入ります。その中であまりにもクリエーターの価値が低いことに気づいたのです。この状況を変えたいという意思から、クリエイターズ・マッチだったそうです。

クリエイターズ・マッチは、バナーとLPの広告制作に特化したプラットフォームです。登録クエリエーターは200人、導入企業は1,000社を超える実積を誇ります。その中でもユニークなのが地域活性・教育事業。今回のセミナーの前半は、ここにフォーカスしたお話となりました。


クリエイターズ・マッチでは、地方自治体、あるいは教育機関と連携して地域のデザイン会社やクリエーターを集めています。そこで集めた人材にしっかりとした教育を施すことでクリエーターのネットワークを広げていきます。そこで必要になるのが教育。そして教育を受けた人材は仕事を受注することができ、収入が上がる。結果的に納税額が増えるというクリエーターのエコシステムを構築しているのです。そのスキルアップの仕組みやクリエーターの評価システムについて詳しく解説していただきました。こうして教育された登録クリエーターの中には年収1,000万円を超えるケースもあるというから驚きです。実際に教育を受ける前と後でのバナーのデザインを見せていただきましたが、圧倒的にデザイン力が上がっていることがわかりました。このノウハウは協力会社、あるいは社内デザイナーの教育にも応用できるお話だったのではないでしょうか。

質の高いバナーに驚き

クリエイターズ・マッチに登録することで東京にある大手企業のバナーを制作することができるのは、地方在住デザイナーにとって大きなモチベーションを与えるそうです。年収も上がり、大手企業の仕事を受注でき、かつデザイナーとしてのスキルアップができる仕組みは口コミでも広がり受講者が途絶えることがはないそう。

そして、テーマは、教育を受けたデザイナーの力はウェブマーケティングをどう変えたのか?に移っていきます。

「消費者目線から見たクリエイティブ」を作る方法


クライアントが伝えたいことは、実は消費者目線から見ると要らない情報であることが多々あると呉様は言います。メーカーが推したい成分表記よりもパッケージが可愛いからというのが購入動機につながっているなど、消費者が欲しい情報がどこにあるのかが分かるのが、クライアント製品のリアルユーザーである地方在住クリエイターなのだそう。

その視点をクロックスやプロアクティブの事例などを見せながら詳しく解説していただきました。セミナーでは許可を得て、バナーのA/Bテストの詳しい数値まで紹介していただき、クリエイティブによってここまでCTRが変わることがとても分かりやすく伝わってきました。

後半は、その事例紹介の嵐。その一つ一つに消費者目線で作ったクリエイティブがあり、効果が数値として上がっていることを示していただきました。ここから効果が出るバナーのクリエイティブを学べる要素が多かったのではないでしょうか。


質問タイムに移ってからは、営業方法や営業の人数、あるいはクリエイティブ契約のノウハウについての生っぽい質問にも答えていただくなど、会場でしか聞けない内容が多々ありました。また地方にデザイナーがいるのか? という質問から、地方におけるクリエーターネットワークの作り方や育成方法について言及しました。

恒例の座談会は、モデレーターを担当する小川様に加えて次回の講師を担当する田中研之輔様が参加しました。法政大学キャリアデザイン学部准教授を務める田中様は呉様とも旧知の仲だそう。「え? 呉さん、ここまで話しちゃっていいの(笑)」というくらい今回のセミナーの内容を評していました。

さて、座談会では呉様の経験に基づいた問題意識について語り合いました。27もの職業を経験してきた呉様だからこそ、日本のデザイナーが安いという問題、社内にデザイナーを抱えるべきではない、社外に抱えるからこそ教育が必要であるという問題を解決したという、クリエーターズ・マッチの仕組み化、構造化の重要性を田中様は説きました。

そして、クライアントと消費者の目線のズレなど、地域属性、年齢属性ごとのバナーのクリティブについて、あるいはA/Bテストの分析方法などセミナー内容を振り返りながら、田中様や小川様が呉様に直接詳しい話を突っ込んでいきました。


今回のセミナーも生のCTRデータをセミナー限定で見せていただくなど、ここだけでしか見られない内容が満載でした。地方に広がるクリエーターネットワークの価値、そして消費者目線から見たバナーの勝ちパターンなど、持ち帰れることが多い内容だったのではないかと思います。

次回は、11月16日(水)に開催予定。お楽しみに!

開催概要

日時 2016/09/16 (金) 19:00-21:40
場所 イタリア文化会館 3階 コーチ・ホール

講師紹介

講師

株式会社クリエイターズマッチ 代表取締役社長
呉 京樹 様

デジタルハリウッドを卒業後、ゲーム会社・映像制作会社にてデザイナーとして活躍。その後、営業としてソフトバンク・ヒューマンキャピタル株式会社入社。 営業マネージャーを経て、2006年独立。Web制作会社の創業を経て、オンライン広告の拡大を予測し、バナー・LPの制作に特化した株式会社クリエイターズマッチを2007年に設立。同社代表取締役。

対談のお相手 / 次回講師

法政大学キャリアデザイン学部准教授 / デジタルハリウッド大学客員准教授
田中 研之輔 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様