#35
 

オンライン動画学習サービス「Schoo」のブランド/CI一新プロセス

第35回目は「オンライン学習サービス」がテーマとなります。「Schoo(スクー)」は、2017年1月現在、国内最大級の授業数、Web業界で働くためのプログラミングやデザインが動画で学べるサービスとなっています。
今回のセミナーでは、この「Schoo(スクー)」のブランド、コーポレートアイデンティティを一新したプロセスについて、株式会社Schoo 代表取締役社長 森 健志郎 様にご登壇頂きます。

お申し込みを締め切らせて頂きました。

Keywordオンライン学習サービス

(左から)モデレーター 小川様、 フューチャーブリッジパートナーズ株式会社 代表取締役 長橋 賢吾様、株式会社Schoo 代表取締役社長 森 健志郎様、主催・司会 原田

(左から)モデレーター 小川様、 フューチャーブリッジパートナーズ株式会社 代表取締役 長橋 賢吾様、株式会社Schoo 代表取締役社長 森 健志郎様、主催・司会 原田


第35回目を迎えるウェブマーケティングリレーセミナー。
今回のテーマは、オンライン動画学習サービス「Schoo(スクー)」がそのブランドとCIを一新させたプロセスについて。

Web業界で働くためのオンライン学習教材を配信する「Schoo(スクー)」が、サービスロゴを初めとした企業アイデンティティーを変革させたのは、マーケティング業界に携わる人間にとって非常に興味深い話なのではないでしょうか。
企業イメージを変えるという経験は何度も得られるものではありません。
株式会社Schoo 代表取締役社長森 健志郎 様を講師にお迎えして、その意図や戦略について語っていただきました。

セミナーレポート

ブランドを変えた理由、そして変わったこと。


今回は、少人数のセミナーでもあり森様は、参加者の質疑応答からスタート。非常にライブ感がただよってきます。

「ブランドを一新させて、それを浸透させるにはどのような努力が必要だったのか?」
といった質問も出てきました。そんなダイレクトな質問にも応えていく内容になりました。

森様は、新卒で入社したリクルートにて、SUUMOという住宅情報ビジネスの広告プランニングを担当していました。社内講習でオンラインラーニングシステムを受講する機会があり、そこにチャンスを見出したことがきっかけで株式会社Schooを立ち上げました。

現在「Schoo(スクー)」は、日本最大級のオンライン学習サービスを提供しています。
進学学習としての進研ゼミやベネッセ、ユーキャンが資格や趣味を含めた学習サービスを提供する中、「Schoo(スクー)」は職業訓練という立場から、いつでもどこでも、そしていつまでも仕事のスキルをアップさせるという独自のポジショニングを築いています。
社会人である限り、職業のスキルをアップさせる学習は永続的についてまわる。このマーケットに注目しました。

「インターネット学習で人類を変革する」というビジョンと、「世の中から卒業をなくす」というミッションを持った「Schoo(スクー)」はどのようにブランドを変えたのでしょうか。

そのビジネスモデルなどを詳しく解説した後は、いよいよブランドチェンジについて踏み込んでいきます。

ブランドチェンジ:どう変わったか

「Schoo(スクー)」がロゴを含めたブランドチェンジを実施したのは2016年。カラフルなロゴからシンプルなカラーリングのロゴに代わり、「インターネット学習で人類を変革する」というビジョンが加わりました。前のロゴを見せると、会場からは「かわいい」とか、「わいわいガヤガヤ」というイメージがありました。
これは、「文」という文字をモチーフとして卒業をしない学習をして欲しいという意図があり、それは会場の方々が受ける印象とマッチしていました。


一方、新しいロゴはそういった親しみのある雰囲気から逆を狙ったもの。女性も入ってくる男性向けのサービスという固さがありながらも、親しみも残すというバランスを考えたそうです。
そして、ロゴを構成する一つ一つには人が向いている方向性を表しています。
さまざまな方向を向いている、そして方向性が動くことで、人の目指す方向の多様性を示すロゴとなったのです。


ブランドチェンジ:なぜ変えたか


なぜ変えたのか? それはビジネスが成長する中で事業領域のスコープが拡張し、拡大した領域に向けたブランドの整合性を合わせるためにはロゴを変える必要があったそうです。ユーザーにはもちろん、それは、社外や社内に向けてのメッセージがあったそうです。

学習の中心として、HRサービスや適正分析といったサービスを内包していくビジネス領域に広げていく中で、ロゴや企業ブランドは変わらざる得なかったのです。ブランドを変えた理由。それは、これまでのビジネスの殻を破り、新しい成長を受け止める新しい器(ブランド)が必要になってきたからなのです。

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「楽しい学習」を提供する会社から、
「楽しい学習」を通じて、社会・人類を変えていく会社に
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このメッセージが伝わってきましたでしょうか?

ブランドチェンジ:変えて何が起こったか

さて、何が変わったか。ブランドを変えてから、4ヶ月程度では正直まだわからないそうです。計測には中長期を要すると考えており、ブランド調査は定期的に行ってその効果測定をしている最中なのです。

とはいえ、変更してから数ヶ月で採用のエントリーの質が変化し、大手企業や政府関係者など多様な背景を持った候補者が集まるようになったこと、経営陣のメッセージが社員に伝わるのが早くなったという変化があったようです。

その中で、方向性が明確になったがゆえに社員が退職するという事態もあったのも事実。そして、会社としての姿形をブランドによって外に向けて伝わったことで、資金調達の打診も増えたという効果もあったそう。

このように、企業の経営、組織、資金調達の形がブランドチェンジによってもたらされたのです。

ブランドチェンジ:作りたい未来


そして、ブランドを変えて作りたい未来についてのビジョンの話に内容は移っていきます。
ただ、このセミナーレポートではコンフィデンシャルな内容なので割愛します。
こういったお話が直に聞けるのがWebマーケティング・リレーセミナーなので、ぜひ会場まで足を運んでください。

セミナーを締めくくるのはいつもの座談会。モデレーターの小川様、そして次回の講師にお迎えするフューチャーブリッジパートナーズ株式会社 代表取締役 長橋 賢吾様が加わります。


小川様と長橋様からの共通の質問は、ブランドを変えた時のモチベーションについて。
なぜ、変えた時のタイミングに社内を思っていたのかということ。それは、ロゴを変える事が先ではなく、ビジネスを変えるという思いが先にあったからだそうです。
さらに、ブランドチェンジが失敗だと判断するタイミングや考え方など、様々な厳しいツッコミが入ってくる座談会となりました。長橋様からは成長する会社の中でブランドを変えることで何が起きるのか? その功罪について考えるやりとりがなされました。

企業の顔となるブランドだけに、来場した方々はいつもは伺えないお話が聞けたのではないかと思います。
次回は、フィンテックからみた企業のエコシステムがテーマ。今回のセミナーもそうですが、ビジネスを成長させるために何が必要なのかを深く考えさせる内容になりそうです。
ぜひ、お楽しみに!!

開催概要

日時 2017/2/9 (木) 19:00-21:40
場所 イタリア文化会館 3階 コーチ・ホール

講師紹介

講師

株式会社Schoo 代表取締役社長
森 健志郎 様

1986年大阪生まれ。2009年近畿大学経営学部卒業後、株式会社リクルート・リクルートメディアコミュニケーションズで、広告営業・企画制作に従事。2011年10月同社を設立し、現職。

対談のお相手 / 次回講師

フューチャーブリッジパートナーズ株式会社 代表取締役
長橋 賢吾 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様