#38
 

VR(Virtual Reality)元年のその次へ

第38回目のテーマは「VR(Virtual Reality)」です。
HoloEyes株式会社 代表取締役/CEO 谷口 直嗣 様にご登壇いただきます。

2016年は VR元年 と言われ、VR はビジネスに向けて動き始めました。

2017年2月には、Microsoft社 から HoloLens が日本でも発売され、VR から Mixed Reality ( MR ) という言葉を聞く機会も増えて来ました。

本セミナーでは、VR の歴史の解説、VR や MR、AR についてのプラットフォーマーの動き、VR/MR のエンターテイメント事例やビジネス活用事例、どのようにコンテツやサービスの設計がされているかを解説していただきます。

お申し込みを締め切らせて頂きました。

KeywordVR(Virtual Reality)

第38回は、ウェブの新しいアウトプット手法の一つとして期待されているVR(Virtual Reality/仮想現実)をテーマとして取り上げました。
最近のWebマーケティングリレーセミナーでは、ウェブサービスを構築するにあたって必要な最新のソリューションとして人工知能・ディープラーニング(Deep Learning))やフィンテック(Fintech)などを取り上げてきています。


(左から)モデレーター 小川卓様、HoloEyes株式会社 代表取締役/CEO 谷口 直嗣 様、株式会社 for Our Kids 共同創立者 中尾 瑛佑 様、主催・司会 原田

(左から)モデレーター 小川卓様、HoloEyes株式会社 代表取締役/CEO 谷口 直嗣 様、株式会社 for Our Kids 共同創立者 中尾 瑛佑 様、主催・司会 原田


セミナーレポート

今回を務めるのはHoloEyes株式会社 代表取締役/CEO 谷口 直嗣様。
同社は、VRやMRを使った医療向けのサービスを提供しています。
今回のセミナーでは、VRの歴史から最新ビジネス活用事例まで、VRの世界を俯瞰できる内容となりました。

谷口様が最初に見せたのは、CTスキャンの画像をVRとして見られる映像。身体の内部を3D画像でみられるVRを見ながら手術の方針を決めていくという実証実験。
複雑な血管の構造をゴーグルを通して立体的に見せることで、平面の画像よりも正確に患部そのものやその周辺の状態を詳しく把握できるそうです。

現在は、VRデータを生成したものを医療機関が閲覧できるシステムも開発しているそうです。さらには、講演会で使われる資料をVRで見られる仕組みなど、VRを使って医療をサポートしているとのことです。

講演の最初は、HoloEyesで実際に実証実験を進めている医療機関におけるVR技術の活用について、そのサービス内容やシステム面の紹介をしていただきました。

VRヘッドセット、テクノロジー、開発支援ファンドまで網羅的にVRの今をキャッチアップ


次は、さまざまなVRテクノロジーの事例紹介へと移っていきます。世界中で製品化されているVR製品の仕組みや使い方などについての解説。

台湾のHTC Vive
米国のOculus Rift

これらの現在メジャーなVRを取り上げて、その技術的な仕組みや表現方法の違いについて比較しながら、それぞれの製品が可能にすることについて解説していただきました。
Oculus Riftの場合は、Facebookが2万ドルでヘッドセットを売り出すという噂もあるようです。

次に取り上げたのがNVIDIA。VRに欠かせないGPUを製造している半導体メーカーですがVRに欠かせないテクノロジーとしてNVIDIAを積んだハイスペックPCの紹介。中にはVRしながら動き回るために背負うタイプのバックバックPCというものもあるそうです。

VRを実現するテクノロジーとして重要なのが、ゲームエンジン。HoloEyesのサービスでもメジャーなゲームエンジンであるUnityを採用しています。もう一つは、UNREAL ENGINEで、こちらは基本的な表現であれば、ソースをかけない人でも使えるとのこと。

次は、VR製品が流通しているマーケットについて。これは、Steamというマーケットがあり、ここでVRを検索すると様々なVRアプリがヒットするそうです。日本ならばPlayStationが有名です。


そして、VRを普及させるものとしてスマートフォンで実現するVRヘッドセットについて。

スマートフォンメーカーやGoogleなどからも出ていますが、100均でも買えるものがあり、GoogleはVR生成ツールを公開しているので、開発環境も安くなってきているそうです。
価格が下がっていくことで、VRの普及は今後爆発的なスピードになっていくのかもしれません。

一方、Microsoft HoloLensについても紹介。現在は開発環境含めて30万円ほどしていますが、その表現の美しさや精彩なセンシング技術によって新しいVRの世界を開くことが期待されています。

VRコンテンツ開発をサポートするファンドの仕組みなどについても言及。VR機器からハードウェア、開発環境、ファンド、さらにはVRのエンターテイメント施設まで網羅的にVR事情を語っていただきました。

本編終了後は、恒例の座談会。
モデレーターの小川さんに加えて次回の講師を務めていただく株式会社 for Our Kids 共同創立者である中尾 瑛佑様をお迎えしました。

中尾様は子供達向けのプログラミング教育を提供していますが、詳しい内容は次回のセミナーでお伝えいたします。
すでに中尾様は自社のプロダクトを海外で説明する時に、ホロレンズを使ってVRを使ったそうです。その体験から、現実を拡張できるVRで何ができるかについて深く掘り下げた座談会となりました。


小川さんからは、みんながVRを使うようになるために今のVRに足りないものについて。何が突破口となってVRが日常生活に広がっていくのか? という質問が出ました。

それに対して、谷口様は、ハードウェア的な制限もあるが、VRは必要な人が必要な時に装着して見るものではないかという考えでした。

中尾様からは「なぜ、VRで医療なのか?」という質問がありました。

きっかけは小学館の編集者から「家庭の医学でデジタルサービスができないか?」と相談されたことから。調べていくうちに、HoloEyesの杉本氏と出会いがあり、CTスキャンのデータをUNITYでVR化を試したことから始まったのだそうです。
新しいビジネスはひょんなことがきっかけで始まるものですね。

会場からは、もっと生活に密着したVRサービスがないかという質問がありました。

それに対しては、ファッションブランドがVRを使って世界観を説明したり、IKEAがVRを使ったカタログをリリースしていたりといった日常生活向けのVRサービスを紹介していただきました。

座談会の後は交流会に入っていきます。
講師の方との名刺交換タイムなどもあり参加者同士の人脈も作れるのは、セミナー参加者だけの時間です。

そして、次回は9月21日(木)に開催予定。
お楽しみに!!

開催概要

日時 2017/7/19 (水) 19:00-21:40
場所 イタリア文化会館 3階 コーチ・ホール

講師紹介

講師

HoloEyes株式会社 代表取締役/CEO
谷口 直嗣 様

CGスタジオのR&D部門を経てフリーランスに、3Dプログラミングを軸にコンソールゲーム、インタラクティブ展示、スマートフォンアプリ、ロボットアプリケーション、VRアプリの企画開発を行う。 2016年10月にVR/MRを使った医療向けサービスを提供するHoloEyes株式会社を設立。 女子美術大学メディア表現領域にて非常勤講師としてゲームの企画開発の指導も行っている。 デジタルハリウッドロボティックスアカデミーサービスロボティックス専攻コースでも講師を務める。

対談のお相手 / 次回講師

株式会社 for Our Kids 共同創立者
中尾 瑛佑 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様