#42
 

「アイ・ドント・ノウ」からはじまるWebマーケティング

第42回目のテーマは「カスタマー・エクスペリエンス(Customer Experience)」です。
株式会社TENT 共同代表 青木 亮作 様にご登壇いただきます。

青木様は、TENT結成後、クライアントワークに加えて、自社オリジナル商品の企画、製造、販売を開始されています。

idontknow.tokyo という自前のプロジェクトでは、そもそも何を作るのかに始まり、設計、デザインはもちろん、材料の手配、量産時の工場探し、在庫管理、ストアの管理、パッケージ、カタログ、ムービー、Web、プレスリリースの発行や展示会出展、販路の開拓など、プロダクトデザイナーとしての活動からだけでは得ることのできない幅広い活動をされています。

今回のセミナーでは、クライアントワークの内容にはじまり、お客様とのコミュニケーションの再構築、EC・オウンドメディア・SNSの活用、体験価値の伝え方など、幅広くご紹介していただきます。

お申し込みを締め切らせて頂きました。

Keywordカスタマー・エクスペリエンス(Customer Experience)

第42回のウェブマーケティングリレーセミナーは、「カスタマー・エクスペリエンス(Customer Experience)」をテーマにして、株式会社TENT共同代表青木亮作様にご登壇いただきました。

受託の開発に加えて、自社オリジナル商品の企画、製造、販売も手がけるidontknow.tokyoというプロジェクトも手がけ、製品の企画から設計、製造、販売まですべてを手がける中で得られた知見を余すことなく語っていただきました。


(左から)モデレーター 小川卓様、SHIFTBRAIN Inc. Design Director/ Branch Manager / Designerの鈴木 慶太朗様、 株式会社TENT 共同代表 青木 亮作 様、角田 崇様、主催・司会 原田

(左から)モデレーター 小川卓様、SHIFTBRAIN Inc. Design Director/ Branch Manager / Designerの鈴木 慶太朗様、 株式会社TENT 共同代表 青木 亮作 様、角田 崇様、主催・司会 原田


セミナーレポート

今回のセミナーは、青木様の隣に twelvetone inc. のプロダクトデザイナーである角田崇様が立ち、お二人でのご登壇となりました。
そして、参加者に葉書サイズの紙が配られ、そこに質問を書き込んで、セミナー後半での質問コーナーに活かされるという趣向です。


さて、セミナーの冒頭はテーマの発表。
『「アイ・ドント・ノウ」からはじまるWebマーケティング』ということで、なんと掲げたのは、「マーケティングもリサーチもいらない、楽しく食っていく方法!」というテーマ。どうしたら、そんな楽しいビジネスになるのか興味が湧いてきます。

まずは、自己紹介。青木様は、メーカーで家電を中心としたさまざまな製品のプロダクトデザインを手がけた後に独立してTENTを立ち上げました。TENTでは、おしゃれな家電をデザインしたいということで、テーブルウェア、IoT製品、家電などのプロダクトデザイン、暮らしに役立つデジタルガジェットや雑貨などを企画、作成、製造、販売しています。
名刺入れからカバン、突っ張り棒まで、暮らしの中に新しい価値を生み出すユニークなプロダクトがさまざまありますので、詳しくは、TENTの ホームページ をご覧ください。


「デザイナー」という職能の変化とは?

自己紹介が終わったところで、セミナーは本題に移っていきます。TENTの皆さんが見ている、デザイナーという職能の変化の流れについて語ります。

従来は、「企画ー開発ー製造」はプロダクトデザイナーが対応し、「営業ー広報ー宣伝」はグラフィックデザイナーが対応、「店舗ー広告ーメディア」は広告デザイナーそれぞれの領域に個別に対応していました。これが、デザイナー1.0。

それが、時代が変わっていくと企業は「企画ー開発ー製造」などを一気通貫で行うようになり、デザイナーは、デザインプログラミングやデザインマーケティングといった、複数の掛け合わせのスキルを持つことが求められるようになりました。これがデザイナー2.0です。

これをTENTに当てはめると、上記の活動をすべて一人で担当しているそう。せっかくだから、全部やってお客さんとつながる。これが、TENTの考えている新しいデザイナー3.0の形なのだそう。

世界を撹拌する! これが新しいデザインの形


そんな新しいデザイナーの形を体験できるのが、TENTが立ち上げた idontknow.tokyo というサイト。
そこでは、新しいプロダクツを立ち上げる時に、デザイナーが何を考え、何を実践したのかを伝えています。

セミナーでは、コピー用紙を持ち運んで、思った時にメモを取れるツール「HINGE」などを取り上げながら、なぜ、これを思いつき、どうデザインしていき、どのように製品化し、プロモーションしたのかをご紹介していただきました。
そのすべてにTENTが関わるという新しい時代のデザイナーが何をすべきか体感できたのではないかと思います。

そこで見えてきたのでは、「作る人」「中間の人」「お客さん」という三層構造から「作る人」と「お客さん」がつながる時代になってきているということ。さらに、その二層構造も消えて、これからは、「お客さんたちでもある作る人」となっていくとTENTは考えています。
使っている人の熱が上がり、メディアや企業が巻き込まれていく様子は、「拡散」ではなく、「撹拌」と言えるムーブメントなのだそう。散らばって広がって薄まってやがて消えていくのではなく、撹拌はかき混ぜて巻き込んで、盛り上がり次第でエネルギーが増していく様子。
これが、TENTの提唱するデザインでありマーケティングでもあるのでしょう。

最後は質問コーナー。彼らが何故、モチベーションを維持できるのか? プロダクトを作っていく中での失敗談、バズらせるのは人為的にできるのか? などさまざまな質問が出てきて、お二人の軽妙なやり取りで体験談を語っていただきました。


セミナーを締めくくるのは、おなじみの座談会。モデレーターの小川様と次回のセミナーでご登壇いただくSHIFTBRAIN Inc.の鈴木慶太朗様もお迎え。
経済学部からデザイナーになったという鈴木様にとっても、TENTによる新しいデザイナーの形は印象深かったようです。

鈴木様は複数人のデザイナーを抱えているからこそ、たくさんの人間が関わってデザインする時は、かえって難しいのではないか? という質問をぶつけました。

それに対して、青木様はスパーリングパートナーを見つけることが大切だと言います。まず、二人のデザイナーで問題点を洗い出して、大人数のプロジェクトに持っていく。このように、TENTでの個々のデザイナーのスタンス、議論の方法、マネージメントなどについて議論がかわされました。

デザイナーの形が変わってくる中で、デザインを提供する企業もそれぞれの社員のロールモデルが変わってきます。今回の座談会では、そんなデザイナー3.0時代を垣間見れたのではないでしょうか。

さて、次回のWebマーケティングリレーセミナーは5月18日に開催予定。
登壇者との質疑応答や懇親会など、直接お話できるのは来場者だけの特典。ぜひ、ご参加ください。

開催概要

日時 2018/3/14 (水) 19:00-21:40
場所 イタリア文化会館 3階 コーチ・ホール

講師紹介

講師

株式会社TENT 共同代表
青木 亮作 様

青木 亮作 Ryosaku Aoki 1979年生まれ。プロダクトデザイナーとしてオリンパス、ソニーに従事後 2011年に治田将之とともにTENT(www.tent1000.com)を結成。 クライアントワークとしてNuAnsシリーズやDRAW A LINEなどを手がける一方 2017年、自分たちで企画から販売まで全てを行う idontknow.tokyo を立ち上げる。 iFデザイン賞 金賞、グッドデザイン賞ベスト100をはじめ、受賞多数。

対談のお相手 / 次回講師

SHIFTBRAIN Inc. Design Director / Branch Manager / Designer
鈴木 慶太朗 様

モデレーター

ウェブアナリスト
小川 卓 様